令和5年6月9日に浜松市議会で開かれた定例会では、多くの補正予算案と改正条例が審議された。
市長の中野祐介氏は、冒頭で最近の豪雨に関連して、被災された方々に心から哀悼の意を表し、復興へ向けた取り組みを強調した。
本会議では、第71号議案から第93号議案までの23件が一括で議題に上がった。特に注目を集めたのは令和5年度浜松市一般会計補正予算(第2号)で、コロナ対応や物価高騰による影響を受ける住民への支援が含まれた。合計116億円を超える予算が追加される見通しである。
具体的には、低所得世帯向けの生活支援金や、福祉施設への経費補助が追加されることに。
次に駐車場事業特別会計の補正予算も提案された。こちらは管理者への交付金が主な内容で、こちらも物価高騰の影響を考慮したものになっている。また、病院事業に関しては、新病院棟の引渡し時期が変更になることから、予算の調整が行われた。
水道事業と下水道事業に対する補正も行われ、原油価格の高騰に対応すべく、一般会計からの負担金が追加される必要性が議論された。
さらに数件の条例改正も提案された中で、特に浜松市住居等における物の堆積等による不良な生活環境に関する条例の制定は、市民の生活環境の向上を目的とする重要なものであるといえる。
今回は、議事に対する質疑は行われなかったこともあり、提出された議案は全て常任委員会に付託されることとなった。市長にとって、これらの経費や予算の変更は、実効性のある施策として求められるものとされており、今後の進捗が期待されるところである。また、休会が決まり、次回の本会議は6月16日に予定されている。