浜松市議会は令和5年6月26日、定例会を開催し、主要な議題を審議した。
この中で、令和5年度浜松市一般会計補正予算(第2号)が大きな焦点となった。
議案に対する賛否が分かれ、市議からは具体的な支出内容について活発な質疑が行われた。
特に、徳川家ゆかりの資料展示施設に関する予算2876万円が取り上げられた。
これに関し、鈴木恵議員は「市民に根ざした事業を最優先すべき」と強調し、一般会計の支出が市民の生活向上に寄与しているか疑問を呈した。その中で、既存の公共施設の老朽化や必要な改修に対する予算が不足していることを指摘した。
一方、厚生保健委員長の鈴木真人議員は、民生費に関連する新たな支援策について質疑を行い、特に困窮世帯への周知方法について具体的な施策が求められた。
これに対し、当局は情報発信を強化する方針を示し、地域の状況を踏まえて支援を行う意向を示した。
また、環境経済委員長の露木里江子議員は、農林水産業への支援策についての質疑を行った。
小規模飼育者の支援から除外された理由や、全体的な農業政策との整合性について具体的な回答が求められた。
特に、過去数年の間に畜産農家の戸数が減少している現状に対して、「持続的な支援が必要」との意見も出た。
一方で、建設消防委員長の平野岳子議員は、防災対策に関する予算についての審議を報告した。
市の水道や河川の維持管理が市民の安全に直結しているとの認識が強調され、これに対して当局は、必要な予算を確保する考えを示した。