第101回安来市議会定例会の8月緊急会議が4日に開催された。
市議会は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、質問時のマスク着用を求めた。議長の永田巳好氏は、会議を開会し、出席議員の確認後、日程を進行した。
最初に、会議録署名議員の指名が行われ、湯浅正志議員と三原哲郎議員が名を連ねた。
次に、8月緊急会議の開催期間が1日と決定され、これについて異議はなかった。続けて、田中武夫市長が開会の挨拶を行い、最近のイベントや国際交流事業の状況について報告した。
田中市長は、7月21日に実施された広田亀治翁の顕彰式典への出席を報告し、記念のパネル設置も計画中であると述べた。また、中学生の国際派遣事業を再開したことを説明し、異文化交流の重要性を強調した。
次に、やすぎ月の輪まつりのクラウドファンディングについて言及し、78件の寄附を受け236万円が集まったことを明かした。この寄附金は、補正予算に計上し、花火大会の充実を図る方向で活用する予定である。寄附をしてくれた市民に感謝の意を示し、引き続きの支援を求めた。
日程の続きに移り、陳情第2号が議題に上がった。この陳情はデマンド輸送実証実験後の観光ループバスの現状復帰を求めるもので、委員会は不採択と決議した。総務企画委員長の岩崎勉氏が報告を行い、質疑応答が続いたが、最終的には賛成多数で不採択が決まった。
その後、財産の取得に関する議案が提示され、消防長の青戸博司氏が高規格救急自動車の新規取得に関して説明を行った。契約金額は3583万8000円で、老朽化した救急車の更新が目的である。特に、夜間の事故防止対策や患者監視装置の積載に触れ、質疑なしで可決される見通しとなった。
最後に、令和5年度一般会計の補正予算が議題に上がり、月の輪まつりに関する支出の増額を含む内容であることが説明された。ここでも質疑はなく、原案通り可決され、会議は散会となった。
今後も安来市は市民の文化活動を支援し続ける姿勢を示している。