令和4年9月定例会では、吉見町の公共施設の利活用と安全管理について議論が交わされた。
特に注目を集めたのは北下砂保育園の跡地利用であり、町長の宮崎善雄氏は、「旧北下砂保育園は地域活性化を目的とし、公募された民間事業者との協議が進行中である」と報告。
これに対し、小宮榮議員は「以前からの空き家に関する問題が未解決のまま、利用されていない土地がある状態に不安を感じる」と指摘。
また、県道の進捗状況に関して、町長は「用地取得率は74%で、工事は進行中」と述べたが、市民からは「進展が見えない」との声も上がる。
さらに、上細谷地区について「危険な建物が通学路を妨げる」との指摘に、環境課の関根正徳課長は「所有者に対し、条例に基づく指導と改善を進めている」と説明したが、構造的な安全性に懸念が残る。
このように、公共施設の安全性と利活用が焦点となる一方で、コロナ禍における生活様式の変化も考慮され、新たな地域づくりの必要性が強調された。特に町の教育現場でも新型コロナウイルスの影響を受け、学生の学力についての課題が浮き彫りなっている。
町は今後も地域の安全と暮らしやすい環境づくりを進めていく意向を示しているが、市民との信頼関係を築き、透明性のある情報発信が求められている。