第2回吉川市議会定例会が、令和5年3月24日午前9時58分に開議された。
議会運営委員長の中嶋通治氏は、事前に協議されたアジェンダについて報告を行い、参加者の関心を集めた。「追加議案の審議方法については、通告なしで質疑を行う」と述べ、詳細な進行を計画していることを強調した。
一般質問では、伊藤正勝議員が新型コロナウイルス対策の現状について、具体的なデータを求めた。特に、行政の取組みや市民への影響に関心を寄せた。伊藤議員は「過去3年間での感染状況を整理し、予防対策についての説明を求める」と発言した。市の健康長寿部長である小林以津己氏は、感染者数の報告が受けられず難しい状況が続くと説明し、適時情報を把握する必要性を示した。
岩崎小百合議員は、農業関連の人・農地プランについて進捗状況を質問し、既に実施された地域懇談会で出された意見を披露した。部長は「人・農地プランの第1段階は完了し、話し合いを重ねていく」と話した。
林美希議員は、災害時の避難所運営や市民生活の安全を強調し、教育現場でのICT機器利用の増加を求めた。教育部長の中村詠子氏は、「今後も持ち帰りの頻度を増やし、授業での活用も積極的に進める」と応じた。
さらに、病院の進出問題も浮上し、総合病院の地域医療への関与が期待される中で、行政の政策が重要視されることを問題提起した。
最後に提案された議員提出の意見書では、マイナンバーカードの普及が地方交付税算定に影響を与えないよう強く求めた。返還要求の背景には、医療機関の経営状況や必要な施策があるとし、地域医療の強化を訴えた。
全体として、議会内では市民の生活や地域医療、教育施策に関する議論が活発に行われ、結果として市の施策や新たな政策への意識が一層高まる様子が伺えた。