令和元年6月10日、久喜市議会は定例会を開催し、市政に対する質問が行われた。各議員からは多岐にわたる質問が寄せられ、特に災害対策や環境対策に関する事項が重点的に取り上げられた。
特に重要な発言として、渡辺昌代議員が東京都理科大跡地に建設された物流センターの騒音問題を提起し、近隣住民に与える影響について具体的な対策を求めた。環境経済部長の田口勝夫氏は、「騒音の調査を実施し、必要に応じて事業者に対して規制基準以下になるよう指導していく」と述べた。十分な対応が求められる様子が伺えた。
また、健康・子ども未来部長の山崎智子氏は、乳幼児と児童生徒の触れ合い体験についても言及し、「子育て中の保護者と乳幼児が市内の小中学校を訪問し生きた授業を行う事業は有意義である」と強調した。今後、子ども未来課の支援の強化が期待されるが、さらなる実施体制の強化が必要とされている。
公園のトイレ改修については、大橋きよみ議員が、「公園におけるトイレは安心して利用できる施設にするため、洋式化を進める必要がある」と述べ、市民ニーズに対応する重要性を呼びかけた。部長はこの認識に同意し、今後の改修計画において洋式化の方針を再確認した。
さらに、広報施策について鈴木松蔵議員が指摘し、「Kukiという表記は市民に誤解を招くのではないか」と疑問を呈した。しかし、経済部長は広報紙に対する刷新の目的を説明し、「市民が手に取りやすい紙面づくりを進めている」と述べた。
最後に、猫の繁殖対策については、地域貢献のため、殺処分ゼロを目指す取り組みの重要性が再度強調された。市民からの要望を受け、地域猫活動の普及について、具体的な取り組みが期待されている。今後とも市民の意見を反映しつつ、久喜市としてあらゆる施策に尽力する必要が求められている。