令和4年第4回定例会が開催される中、様々な議題が市政一般質問として取り上げられた。特に注目されたのは、空き家対策に関する現状と今後の取組み、さらには高齢者福祉と子育て支援に関する施策である。
空き家問題については、現在627件の空き家が確認され、そのうちの48件が近隣から苦情を受けている状況であると、建設部長の森田善廣氏が報告した。特定空家と認定する制度も存在するが、実際には未だ特定空家に認定された例はないという。こうした現状を踏まえ、同氏は市民からの情報提供が重要であるとし、空家バンク制度の活用を推進していく必要があるとの見解を示した。
続いて、高齢者に対する施策として、老人福祉センターの整備に関する質疑が行われた。このセンターは、現状で利用されるけれども老朽化が進んでいるため、令和6年度からの検討が予定される。高齢者あんしん相談センターの体制も拡充し、地域の方々との協力を強化する方向性が示され、今後さらに高齢者に優しい環境を作る必要がある。
また、子育てについても言及がなされ、保育士の人材確保のための施策や新たなطف野未来応援センターの充実が強調された。特に、民間保育施設からの支援を得るための施策について、様々な支援策が実施されているとの申し出もあり、今後のニーズに応じた柔軟な対応が望まれる。
富士見ガーデンビーチ跡地の利活用に関しては、市民懇談会を通じて多様な意見を取り入れ、公共体育施設としての設計が進められることが確認され、スケジュールや具体的な施設内容の決定が待たれるところである。
そして、最も懸念されるのは新型コロナウイルスの第8波である。感染者数が増加する中、年末に向けての対策が求められており、接種状況などについては健康福祉部長から報告があった。
令和4年第4回定例会では、これらの施策が市民にとってより良い未来を創造するために重要なものとして再確認された。市は引き続き、住みやすく安心して暮らせる富士見市を目指して、各施策の充実に努める方針である。