令和3年3月12日に行われた上尾市議会の一般質問では、上尾市幼児教育の展望や医療的ケア児の支援が重要課題として取り上げられた。
まず、戸野部直乃議員が「今後の上尾市幼児教育の展望について」質問し、平方幼稚園に関する議案が2つ上程されたことを指摘した。廃止条例案と教育推進協議会条例案について、昨年否決された廃園条例を受け多くの議員が幼児教育に高い関心を持っていると述べた。教育総務部長の小林克哉氏は、上尾市の幼児教育が平方幼稚園を中心に進められてきたと説明し、その重要性を強調した。
教育長の池野和己氏は、平方幼稚園が市民から愛され長きにわたって幼児教育を支えたことに感謝し、地域の意見を重視して今後の教育に活かすと回答した。戸野部議員は、今後の教育方針として、地元の保護者の意向を反映させた施策の強化を求めた。
次に、医療的ケア児の支援について質問した。特に、母親が家庭にいることが多く離職を余儀なくされている現状を指摘し、保護者の負担軽減と支援体制の充実を求めた。子ども未来部の柳真司部長は、保育所での看護師配置による支援が進んでいると説明したが、送迎の困難さが課題として残ると述べた。これに対し、戸野部議員は、支援拡充の必要性を再度訴えた。
さらには、上尾駅西側の西宮下方面へ向かう道路問題も取り上げられ、交差点管理や交通安全対策が求められた。議員からは、橋梁や道路の整備に関し、地域住民からの要望が多く寄せられていることも知らされた。