令和3年12月の柏原市議会定例会が開催された。議会では、重要な議案が審議され、全て原案通り可決された。特に、女子差別撤廃条約選択議定書の批准に向けた意見書が重要な議題となった。
議会運営委員会の乾一委員長は、日程について詳細に説明した。今回の会議では、議案69号から75号までの計9件が議題に上がった。焼却処分や条例改正に関する議案は、各委員から質疑を受けるなど、慎重に審議された。特に、柏原市消防団員の条例改正案については、委員からの質問が続いた。これに対し、奥山渉総務産業委員会委員長は、採決の結果、原案通り可決すると述べた。
また、議案第77号では、柏原市の小中学校の体育館にLED照明を整備する計画についても説明が行われた。福島潔教育部長が詳細にその目的や経過について報告した。福井浩財務部長によると、今回の契約先は東京センチュリー株式会社で、契約金額は2138万4000円にのぼる。
議会ではさらなる重要案件として、女子差別撤廃条約の選択議定書に関する意見書案が可決された。この内容について、議会事務局長の辰巳伸一氏は、条約の意義や批准の必要性について力説した。議員からは「男女平等社会の実現に向けて積極的な姿勢が求められている」との意見があがり、意見書は全議員の賛同を得て原案通り可決された。
沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋立てに使用しないよう求める意見書案も同様に可決された。峯弘之議員が提案し、戦争の悲惨さを訴え、遺族の心情に配慮すべきと強調した。このように、本会議での議論が活発であったことが示されている。
最終的に、冨宅正浩市長は、閉会の挨拶で「議員の皆様の意見を大切に、市政運営に努める」と述べた。議会は26日間の会期を終え、全ての議案が無事に可決された。議員たちは年末年始に向けての感染症対策についても注意を促した。
このように、今回の定例会では市民の声が反映される多くの案件が取り上げられ、改善に向けた動きが鮮明となった。議員たちは市民生活の向上を目指し、今後の活動に期待される。