令和6年第1回柏原市議会定例会が開催された。
会の中で、多数の議案が慎重に審議され、意見の交わしあいがあった。
特に注目を集めたのは、令和6年度一般会計予算や国民健康保険事業特別会計予算、介護保険事業特別会計予算などである。
乾一致議会運営委員会委員長は、「まず、議事日程に従い28件の案件について進める」と語った。
その後、各委員長からの報告が続き、予算案の審議が行われた。
奥山渉総務産業委員会委員長は、「令和6年度柏原市一般会計予算は各委員から質疑があり、慎重に審査した結果、原案通り可決されることとなった」と述べた。
また、議案第1号に対しては橋本満夫議員による組み替え動議が提出されたが、賛否の論戦が展開された。
橋本議員は、「税金の無駄遣いを防ぐために、市民の声を反映する必要がある」と強調した。
一方で、反対論もあり、鶴田将良議員は議案第1号が必要であると訴えた。
議案の討論後、採決の結果、予算の組み替え動議は否決された。
次に、議員提出議案第1号では、議員定数に関する改正が討論された。
鶴田将良議員は、現行の16名から14名への削減を提案し、「市民の声を基に最適な定数になる」と説明した。
だが、定数削減に懸念を抱く意見も上がり、過去の審議の中でも意見が分かれた。
次いで、議案第2号において、山本修広議員は議員報酬について提案し、「財政状況を踏まえた上での報酬の引き下げが必要だ」と発言した。
これに対し、議員は報酬の見直しについては慎重な姿勢を示した。
最後に、国の負担による学校給食費の無償化を求める意見書が可決され、今後の子育て支援策に寄与する重要な決定がなされた。
議長の田中秀昭氏は、会の閉会挨拶で「引き続き、市民の安心と地域の発展に向けて努力していく」と締めくくった。