令和5年第1回柏原市議会定例会が開催され、数多くの議案が審議され、可決されました。
特に注目されたのは、令和5年度の一般会計予算と国民健康保険事業特別会計予算です。
一般会計予算については、すべての委員長から報告が行われ、討論なしで原案が採択されました。各委員からも予算に関する質疑があり、特に地域活性化関連事業に好意的な意見が目立ちました。
一方、国民健康保険事業特別会計について、強い反対意見が出てきました。特に、日本共産党の橋本満夫議員は、国保料の値上げについて厳しく批判しました。値上げは、市民生活に与える影響が大きいと訴え、具体的な額を挙げて問題提起を行いました。
反対論の中、賛成の意見もあり、榊田和之議員は、国民健康保険の保険料率が府の統一に向けたものであることを説明し、長期的な視点からの制度維持の重要性を強調しました。
また、議案第11号では、大阪広域水道企業団との統合についても審議が行われました。江村淳議員の反対討論では、水道事業の民営化を懸念する声が上がり、地域における水道事業の重要性が再確認されました。これに対して、賛成の峯弘之議員が水道事業の業務効率化と補助金活用の観点から説得力のある支持を行った点が印象的でした。
これらの結果、主要な議案はすべて原案通り可決され、定例会は無事に閉会しました。市長の冨宅正浩氏は、今後の市政運営において議員からの意見を尊重し、柏原市の発展に寄与していく姿勢を示しました。
定例会の閉会挨拶では、感染症対策に対する感謝が述べられ、次年度への希望と期待が表明されました。市民が安心して生活できるよう努めていく意向も述べられ、会議を締めくくりました。