令和4年9月の柏原市議会において、市の決算や様々な議案についての審議が行われた。特に学校給食費無償化やインフルエンザ予防接種事業が重要な議題として取り上げられた。
日本共産党を代表して江村淳議員が質疑を行い、昨今の物価高騰を受けた急務の対策として学校給食の無償化を求めた。江村議員は、給食費無償化が子育て世帯の経済的支援につながるべきだと述べた。また、議案の背景には新型コロナウイルス感染症対策があることにも言及した。
市立柏原病院の決算について、2023年度の黒字決算が発表された。中川拓也病院事務局長は、主な要因として新型コロナウイルス感染症に伴う補助金を挙げ、この黒字決算により累積欠損金が解消されたことを報告した。今後は、安定した運営を目指し、地域包括ケア病棟の利用や訪問看護との連携を進める意向が示された。
また、予防接種事業についても田中徹健康部長が詳細を説明した。特にインフルエンザ予防接種の無償化を進めるにあたり、高齢者や内部疾患を持つ方が対象となる点が強調された。
最後に、江村議員は新型コロナウイルスの第7波の影響についても質問しつつ、総合的な医療体系の整備や地域防災訓練の重要性を訴えた。
このような議論を通じて、柏原市の議会は市民の安全と健康を第一に考える姿勢を示した。