令和5年第3回柏原市議会定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症や熱中症への対策が強調された。
日本共産党を代表して質疑を行った江村淳議員は、コロナ対策の重要性に触れ、感染症対策を継続する必要性を訴えた。特に、熱中症対策や地球温暖化対策も急務であると指摘した。
その中で、2025年の大阪・関西万博の中止を求める声明が言及され、万博の開催準備が危機的であることが改めて強調された。江村議員は、開催に伴う費用の膨張や建設の遅れが府民にさらなる負担をもたらすことを懸念し、「労働者を犠牲にした突貫工事は、万博のテーマに反する」と述べた。
さらに、江村議員は、柏原市における公共施設再編の取り組みについても言及した。この再編により、図書館を移転することが検討されているが、教育監の中平好美氏は、保健室に生理用品を設置する取り組みから、子供たちのニーズに応じた柔軟な対応が求められていることを示した。
特に、この議会では、学校における生理用品の設置についても提案され、保育士不足の問題もある中での対応の必要性、さらに、柏原市の国民健康保険事業特別会計が9年連続で黒字決算を達成した背景についても質問が寄せられた。
また、公共交通の強化や市立柏原病院の熱中症患者への対応、補聴器購入への助成制度についての意見が交わされ、市民生活の質向上への取り組みが求められた。特に、インボイス制度の導入に対する懸念も示され、商売を続ける事業者への影響が指摘された。
最後に、公共施設再編における市民の意見を尊重し、今後の方針については煩雑な決定過程を避けるよう求めた。市長は、「市民の意見を最大限に反映した方針を進める」と言及し、議会の流れを理解しながら、さらなる議論を進めていく意向を示した。