令和6年9月に開催された柏原市議会定例会では、いくつかの重要な議題が討議された。
中でも目立ったのが令和5年度の決算に関する状況です。
市立柏原病院の決算報告では、コロナ禍の影響もあり、約6億6千万円の赤字となったことが明らかになった。
「黒字を維持するためには、経営強化プランが必要」との指摘もあり、今後の運営方針に懸念が寄せられている。
また、江村淳議員が質問を行い、公共施設等再編整備基本計画について取り上げた。
議案の進捗及び市民意見に基づく改修計画の重要性が強調された。
これに関連し、「市民の声をどう反映させたか?」との問いに対し、松井俊之総務部理事は「市民の意見を検討し、計画に反映している」と述べた。
さらに、デマンドタクシーの運行に関する社会実験の実施についても注目が集まっている。
森本貞男都市デザイン部長がその概要を説明し、「交通空白地の解消を目的とした試み」と強調した。
社会実験実施後は、運行データを分析し、既存公共交通との関係性を整理する方針である。
自然災害対策も議題の一つとなり、小林聡危機管理監は「台風や地震に備えた体制を強化している」と報告した。
最近の災害頻発に伴い、職員の確保が必要不可欠であることも指摘された。
「防災体制の整備には多くの課題がある」とした上で、未来の災害リスクを考慮し、適切な情報発信が求められている。
会議の締め括りとして、田中秀昭議長は遊休教室の利用、健康福祉の確保に期待を述べた。
demand taxi運行実験は、市民の交通の権利を守る重要な施策として期待される。