令和3年第1回豊見城市議会定例会が3月18日に開催された。議会では、2020年度の一般会計補正予算について重要な議題が持ち上がった。市民の生活に直結する予算案に対し、議員からの意見や質問が交わされた。
まず、議案第8号及び第9号として上程された2020年度豊見城市一般会計補正予算には、昨年度の様々な状況を鑑みた充実した内容が含まれているようだ。これに対して、社会福祉や教育分野から改善を求める声が上がる一方で、予算の有効活用が求められる。特に、福祉健康部長の講演においては、「待機児童解消に力を入れていただきたい」のとの要望に対し、具体的な数値を示しながら対策を講じる決意を語った。
総務企画部長は、経済の活性化に向け、地域の振興策に力を注ぐことを表明し、豊見城地区における企業誘致の進捗状況が良好であることも報告した。また、特に那覇広域市街化編入については、今後の人口増加が予想されることから、土地利用の観点からもその実現に向けた検討をより一層推進する意向を示した。
一方、議会では、従業者数や出生率といった目標に対して未達成だった施策についても、今後の改善策が議論された。尤其、減少傾向にある一方で入所待ちの職業訓練や保育業界の人材確保の難しさが指摘され、福祉健康部長は新規採用時の支援を強化する意向を表明。
このような中で、一般質問も活発に行われ、市民との対話の場が設けられた。質問者の中には保育士不足問題を挙げ、「保育体制の充実を求める声が多い」と指摘。これに対する市長の回答は、「必要な施設は令和4年度に向けて整備する。保育士確保のための新たな施策も検討している」とのことだった。今後の豊見城市においては、地域の実情に応じた施策が求められ、より一層の取り組みが期待される。
また、スポーツ振興については、地域活性化の一環として、サッカー専用施設の設置に向けた事業が話題に上がった。これにより、地元住民だけでなく、観光客も巻き込んだ形で地域振興へつなげる期待が見込まれている。
今後も、豊見城市の取組が地域の活性化に寄与し、住民の満足度向上へとつながっていくことが望まれる。