糸満市議会において、令和6年第2回定例会が開催された。議題には、市民の生活に直結する重要な問題が含まれており、議員たちは活発に意見交換を行った。
特に、糸満幼稚園跡地の活用についての提案が注目を集めている。市総務部長の新垣政喜氏は、跡地利用計画はまだ定まっていないと述べ、地域住民の要望を踏まえた施策を検討していく意向を示した。地域資源を活用するため、市民の声を反映する必要性が強調された。
また、商業地域の治安維持も重要な議題として挙げられた。市民健康部長の山内昌直氏は、西崎6丁目での客引き行為について把握しており、警察との連携を強化することで対応していくと述べた。風営法や沖縄県の迷惑行為防止条例を基にした取り組みに加え、市独自の条例が必要との声もあがっている。
教育行政に関する質問も多数あった。特に、通学かばんの選択について、教育委員会の有銘真一郎氏は、ランドセルに限定せず自由に選べるとし、情報の周知方法について改善の余地があると認めた。市民からは、他の自治体での取り組みを参考にしてほしいとの意見も出ている。
さらに、プロ野球キャンプに関する報告も行われた。経済部長の志茂学氏は、キャンプ期間中に多くの青少年がプロ選手と交流し、夢の実現につながる良い機会となったと述べ、地元企業の誘致の重要性も指摘した。新年度にはさらなる企業誘致の取り組みを行う予定である。
最後に、ふるさと納税に関しては、新年度の寄付金を約1.9倍の5億7,000万円を見込んでいると企画部長の金城満氏が報告。寄付による市民サービス向上に向けた取り組みが続いている。