令和5年2月21日、岡山市の定例市議会が開かれた。そこで重要なアジェンダとして令和5年度岡山市一般会計予算が議論され、人口減少や高齢化に対する対策が求められている。
自由民主党岡山政隆会の宮武博議員は、経済活動の持ち直しが期待されるが、ウクライナ情勢や原材料価格の上昇、急激な円安によるリスクへの注意喚起を行った。また、2022年の岡山市の出生数見込みが過去最少になることや、高齢化率の上昇が続くことにも言及した。これを受け、「亡くなられた方への対応や教育,暮らしの安全についての安定的なサービス提供が求められる」と強調。特に、ソーシャルインクルージョンに関連する政策が必要であることを述べた。
また、岡山城主要部跡地整備も議論の中心となった。吉田元紀政策局長は、岡山城のポテンシャルを活かしたエリア整備の方針を説明した。具体的な整備内容として歴史・文化ゾーンの拡充や、オープンスペースの整備等が示された。これにより、観光客や市民の利用が期待される。さらに、地域住民の意見も反映されるよう方針を策定することが強く求められた。
市長は、地域との関わりを重視し、自助・共助の意識を持った市づくりの重要性について触れた。災害対応や教育の面でも、地域の実情やニーズに応じた支援策が求められるとし、特に高齢者を対象にした施策の充実が必要であると述べた。