令和3年6月の第3回定例会では、市政一般質問が行われた。議員からの多様な質問が、各議題にわたって議論を呼び、関心が集まった。
最初に、田中秀和議員が新市庁舎の整備について質問した。田中氏は、基本設計のために約1億4,700万円がかかったが、断層が確認されたため、建設計画が中断し、再検討が必要になったことを指摘した。総務部長の楠本勝典氏は、新庁舎の建設候補地見直しのため、評価業務を進めていると述べた。また、安易な選定を避けるために多様な候補地の評価が重要であると強調した。
次に、保育行政の議論が続く中、田中議員は保育士確保のための施策についても言及。こども未来部長の山中さと子氏は、各種事業を通じて保育士確保に努めていると述べた。令和2年度の支出実績が約7,700万円に上ることも報告された。さらに、保育施設のハード面の充実が進められていることが確認された。
さらに、新型コロナウイルスによる影響を受けた飲食業界への支援策が話題に。松尾祥秀議員は、長崎大学やV・ファーレン誘致の断念による市の経済的影響を懸念した。市長の園田裕史氏は、結果が出なかったことに対する反省を示し、次の機会への教訓と変えていく意向を示した。
また、議会で市民への透明性を確保するため、進行状況の報告や市の方針について広報活動を強化する必要性が指摘された。議員たちは特に、会議での発言内容や専門分野の意見を尊重するよう求めた。
ごみ処理に関する議論では、現在の処理状況やリサイクル率が議論に上り、庁内での役割分担の明確化が求められた。市民のごみ分別意識を高める施策の重要性が再確認され、環境保護に向けた取り組みが強調された。