令和1年12月定例会が開催され、様々な議題が議論の目に止まった。
特に教育行政についての議論が注目された。議員の宮田真美氏は、奨学金制度の改善を求める質問を行った。大学生に給付型奨学金制度があるが、高校生は貸与型である点を問題視した。教育次長の吉村武史氏は「市としては、高校生への給付型奨学金に変更予定はない」と明言した。
プレミアムつき商品券については、915人の応募があり、販売率は24.7％とやや低調な伸びにとどまっている。福祉保健部長の川下隆治氏は「申請者へ継続的に周知を行い、購入を促進していく」と強調した。
また、待機児童の問題についても触れられた。来年度には新設保育所を開設し、145名分の定員を追加する予定である。こども未来部長の山中さと子氏は、若手保育士の積極的な確保が必要だとコメントした。
一方、建設関連の議題では、重要な計画が進行中であることが確認された。新庁舎計画は、地質調査が進んでおり、令和2年度末には実施設計に着手する見通しが立ちつつある。財政部長の楠本勝典氏は「国からの補助金を最大限活用したい」と述べ、慎重に財源確保に努める姿勢を示した。
スポーツ振興に向けた取り組みも注目されており、コアイベントの一環として文化・体育施設の整備が議題に上がった。特に施設の統合利用が求められている。市長の園田裕史氏は「体育館や武道館を併設し、地域振興へ結びつけたい」との意向を明らかにした。
最後に、偉人の顕彰についても議論され、教育長の遠藤雅己氏は「石井筆子を題材にした展示を企画中」と発言した。市民の心に響く教育的活動の創出が期待される。
今後も、これらの課題を踏まえ、適切な対応を継続していく方針だ。