令和2年第3回大村市議会定例会が9月18日から開催され、数多くの議案が審議された。
特に注目されたのは、「公の施設の指定管理者の指定」についての第72号から第81号議案の一括採決だ。
今回の議案は、地域住民の利用促進を目的とした、施設の管理者選定に関するものである。これらの議案は全会一致で可決され、地域発展の重要な一歩とされる。
公の施設の指定管理者に関する議論では、特に第73号公民プールの管理実績について、設計した規定に従い、好評価を得ているとの報告があった。
「実績を加味し、市との信頼関係を築いている」と、高濱広司氏は強調した。
また、第91号議案においては、令和2年度一般会計補正予算の内容として、合計29億7,372万6,000円が提案された。
主な財源として、新型コロナウイルスの影響による郵送関連費用や、消防防災設備の整備が計上され、全会一致で可決された。
地方財政の現状を受け、安全保障を優先した事業が重要視される中、議員からは「市民の安全確保に向けた施策が必要」との意見もあがり、災害対策の重要性が再確認された。
顕著な議題には、環境や動物管理に関する請願もあった。特に請願第2号「野良猫の殖え過ぎを防ぐ施策」については、採決の結果、不採択となった。
本請願では、飼い主の責任や不妊手術に対する助成制度等の導入が求められたが、支出抑制を重視する観点から異論が多かった。
また、請願第1号「梶ノ尾公民館への取付道路の整備」に関しては、全会一致で採択が決定した。
公民館利用者の安全が懸念され、新たな道路の整備が急務とされており、市道の認定や整備の前向きな検討が求められている。
このような背景の中、議会全体で進められる明確な施策が、今後の市民生活の向上を目指していることが伺える。