令和元年12月11日に行われた第5回定例会では、市政一般質問が行われ、田中博文議員が多くの質問内容を取り上げた。質問内容には特に市民環境行政や地域振興策、さらには不登校対策などが含まれ、山北議員と村崎議員もそれぞれの観点から活発な議論が展開された。
田中博文議員は、まず市民環境行政における野良猫の不妊・去勢費用全額助成事業について語った。この支援は市民の要望に応じて予算を見直す必要があり、杉野幸夫市民環境部長は、来年度の助成事業の方向性を検討中であると述べた。
また、田中議員はノラえもん・ノラみちゃんたちの救済のための募金箱設置についても言及し、市民の意識向上のためにも設置の必要性を訴えた。今回の議論は、地域社会における動物愛護の重要性を再確認させる内容となった。
さらに、身近な福祉関連の問題としても、アニマルポート長崎のリニューアルが話題に上がり、杉野市民環境部長は県との協働を強調した。
一方で、山北議員は市庁舎問題で、不動産市場の変動を考慮し、現在の建設予定地での危惧を表明しつつ、ゼロベースでの見直しを求めた。市長は12月20日の地質調査結果を待つとして、その時点での判断を示すことになると述べた。
続いて、教育に関する問題も議論され、特に発達障害の子供への対応が重要視された。丸山教育政策監は、現場での取り組みを紹介しつつ、さらなる改善に向けた施策の必要性を認識していると述べた。
商工振興においては、事業承継税制が話題に上がり、高取産業振興部長は、地域の中小企業の支援策に対する取り組みとして、さらなる周知徹底を求める意見があった。
このように、様々なテーマが共有され、出席した議員たちによる活発な質問が展開された。議会では市民の声が反映される重要な場となっており、今後の市政運営にも期待が寄せられている。