令和4年12月に行われた定例会では、様々な地域課題や文化、福祉に関する議論が行われた。
特に、市長の園田裕史氏は、大村の沖田踊と黒丸踊がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを報告した。これは、地域文化の象徴であり、長年の努力が実を結んだ成果であると述べ、議会への感謝の意を示した。地域文化の継承に向けて、さらなる支援が求められる。
また、議会の竹森学議員は、市道沿いに植えられている街路樹について質問を投げかけた。都市整備部長の嶋原純治氏は、街路樹には景観の調和や歩行者の安全確保、環境保全の役割があると説明した。特に冬場の落ち葉の管理についても、定期的な清掃が行われており、地域住民の協力が重要であると強調した。
福祉政策においては、福祉の総合相談窓口の設立が求められている。日本全国的に問題となっている少子高齢化社会の中で、地域の支援体制を強化する必要があるとの意見が出た。現状維持ではなく、より包括的な支援体制の構築が求められている。
さらに、子宮頸がんワクチン接種率が依然として低い状態にあり、健康保険の未利用者への償還払いの制度など、医療施策も議論の的となった。ここでも市民への周知が重要であるとの認識が確認された。
道路整備についても、住民からの要望が寄せられており、特に新幹線開業後のまちづくりにも期待が寄せられている。地域交通の充実が求められる中、道路の渋滞問題や安全対策についても具体的な施策が講じられる必要がある。
また、野岳湖公園での観光資源としての活用や、しゃくなげの里河畔公園の整備についても意見が交わされ、多くの利用者からの支持を得るための戦略が求められている。今後も、地域資源の有効活用や観光振興とともに、地域住民の生活向上に寄与する政策が進められることが期待されている。