令和3年第5回大村市議会定例会が開催され、予算案や保育所の移転計画等についての議論が行われた。この日は様々な議案が審議され、多くの重要な決定がなされた。
特に議会で注目を集めたのは、三城保育所の移転計画についての質疑である。竹森学議員は、医療的ケア児支援法が施行され、医療的ケア児への市の支援体制について具体的な見解を求めた。市長の園田裕史氏は「支援体制の整備が急務であり、今後の取り組みが重要。」とコメントした。さらに、小林史政議員は、保育所の移転に際しての保護者の理解が得られていない点に懸念を示し、「移転後の安全性や受け入れ先について市の明確な姿勢が望まれる。」と述べた。
また、令和3年度の一般会計補正予算の承認を求める議案も審議された。高取和也財政部長は、新型コロナウイルス感染症に関連する経済支援策に関し、「市民や事業者への支援を充実させる。」と力を込めた。これに対し、議員からは予算の具体的な配分や必要性についての質問が相次いだ。
さらに、モーターボート競走事業についても報告があり、その収益状況が説明された。濱崎賢二競艇企業局次長は「令和2年度は過去最高の売上を記録した。」と報告し、厳しい時期にもかかわらず、事業の持続性に自信を見せた。また、デザインが与える影響についても話が及び、継続的な運営の必要性が強調された。
今回の定例会では、予算案や保育所の移転、地域経済対策、モーターボート競走など、多岐にわたるテーマが取り上げられ、議員たちからの活発な意見交換が行われた。市政における市民の意見や要望がいかに反映されるか、今後の対応が非常に注目される。