令和5年3月、定例会において、議員たちが様々な分野にわたる重要な質問を行った。特に、動物問題に関する議論が目を引いた。15番の朝長英美議員は、鳥獣・愛玩動物対策について質問し、イノシシによる農業被害が347アール、451万円に上ると指摘した。
朝長議員は「イノシシの捕獲数について心配している」と述べ、既存の対策を強化する必要性を訴えた。これに対し、産業振興部長の下玉利輝幸氏は、電気柵や捕獲従事者による捕獲などの対策を説明したが、効果には不安を残した。続いて、アライグマやイタチなどが地域に与える影響についても議論が交わされた。
また、カラスやヒヨドリによる害についても質問があり、特にカラスによる果樹への被害が挙げられた。市民環境部長の杉野幸夫氏は、「現在環境センターでカラスネットを貸出している」と語り、対策の実施を強調した。さらに、鳥インフルエンザの危険性についても他の議員から質問があり、関連する対策の強化が求められた。
次に、犬・猫の問題が取り上げられ、狂犬病予防注射の費用についての質問があり、また不妊去勢手術の助成金の必要性が指摘された。市民環境部長は「いかに不妊去勢手術を行うかが今後の問題」と述べ、積極的な支援に向けての検討を約束した。
佐世保で執行する大村市のアニマルポートについても議論があり、今後の建て替えに際しての要求と多様な機能を持つ動物愛護センターへの進化を求める意見も見られた。市民からは多くの提案が寄せられ、今後の施策に反映されることが期待された。
特に注目されたのは、総合運動公園に関する質問だ。松尾祥秀議員は、スポーツや健康イベントの充実を如実に訴え、早急な整備を迫った。都市整備部長の嶋原純治氏は「多様な利用に対して整備を進める」と強調したが、実現には時間がかかる見込みであった。