令和2年12月の大村市定例会が開催され、議員たちは市政の課題に関して多様な質問を行った。特に水害対策や豪雨災害の復旧については多くの関心が寄せられた。松尾祥秀議員は最近の水害の状況を詳しく説明し、市の早急な対応を求めた。
松尾議員は、特に鈴田地区での被害を指摘し、国道34号線の整備が急務であると強調した。鈴田川の氾濫やごみの収集に関しても、市の迅速な対応に感謝の意を示した。市民環境部の杉野幸夫部長は、資源物の収集回数を月2回に増やす検討を述べつつ、町内会の協力が必要であると説明した。
新幹線新大村駅についても議論が交わされた。村上秀明議員が発言し、駅周辺の整備進捗を確認した。都市整備部長の増田正治氏は、駅前広場の整備内容と財源についても説明し、地域振興に向けた取り組みの重要性を訴えた。
一方、教育委員会では、ヤングケアラーの問題が言及され、子どもの教育と福祉の連携が求められた。吉田博議員は、特に学校給食における牛乳の無償化について質問し、教育次長がその必要性を説明したが、市長は全ての学年を対象にすることの難しさを示した。
さらに、太陽光発電の設置に関する議論では、市内の設置状況や苦情に関する情報の確認が行われた。市民環境部長の杉野氏は、今後の条例制定に向けた研究の必要性を述べた。議員からは、条例の制定を求める声も挙がり、行政の対応が注目される場面となった。