令和2年3月の定例会において、さまざまな議題が取り上げられた。
特に重要なテーマの一つは新庁舎建設の進捗状況である。市長の園田裕史氏は、現在進めている新庁舎建設計画地の再検討を明言した。これにより、今後の具体的な候補地が新たに検討されていくこととなる。これまでの調査費用は約1,470万円、基本計画の見直しも必要であることから、費用についてのさらなる見積もりを明確にする必要があると強調した。
次に、スポーツシューレ構想についての議論が行われた。この構想は地域活性化を目指し、スポーツによる新たな価値を創出することを目指している。部長は、清水市のナショナルトレーニングセンターを引き合いに出し、それが地域のスポーツ振興や経済効果につながっていることに言及した。大村市もV・ファーレン長崎との関係を重視し、段階的にスポーツ関連施設を整備する方針を示した。
また、要望書についても議論が行われた。JR九州への要望として、魅力ある新幹線車両の導入や、沿線市間の利用促進といった内容が含まれており、地域全体の新幹線を含む公共交通の政策が今後注目を浴びることであろう。また、諫早市が行っている有効な取組みを参考にしつつ、大村市でも同様の施策の実施が切に求められる。
大村市では、竹松遺跡の重要な発見に関しても触れられた。遺跡から出土した遺物や重要な遺構が市の歴史的価値に貢献し、これらを市民や訪問者に積極的に伝える取り組みが期待される。遺物の展示は歴史資料館を通じて行われることが決まっており、地域の文化財としても貴重な意味を持つ。
今後、新型コロナウイルス感染症による影響が続く中、大村市は観光地や地域活性化に対する取り組みを進めていく必要がある。生涯学習や地域活動を促進し、公共交通や地域振興に力を入れるような政策の充実が期待されている。