令和5年9月の定例会において、いくつかの重要な議題が議論された。特に市道平ノ前横山線の整備に関する松尾祥秀議員の質問が注目を集めた。松尾氏は「令和元年と令和3年に整備予定との回答を受けているが、整備計画の具体的進捗について知りたい」と述べた。
都市整備部長の嶋原純治氏は、この道路の整備について、令和4年度より側溝整備を行ったと説明した。特にイノシシによる土砂撤去作業についても、行政が対応しており、地元の住民から感謝の声が上がっていると報告した。松尾氏は道の整備が消防の安全にも影響を与えると指摘し、さらなる整備の重要性について強調した。
次に、松尾氏は市民プールの整備計画について質問した。市民環境部長の石山光昭氏は、誘致される環境センターの余熱を利用する計画を進めており、プールの機能や規模を含む基本構想を今年度中に策定することを約した。松尾氏は過去の海水浴場の閉鎖や他市の成功例を引き合いにし、「大村市でも子供たちが安全に遊べる施設を実現すべきだ」とリクエストした。
さらに市民会館の建設計画に関する質問も挙げられた。総務部長の高取和也氏は文化ホールや体育館の複合化に関する調査を行っているとし、適切な施設配置について議論を続けていることを述べた。これに対し松尾氏は市民の文化施設への期待を込めた意見を漏らした。
また、高病原性鳥インフルエンザについての報告も行われ、産業振興部長の浦山優氏は、県内での発生状況を報告した。令和4年秋から5年春にかけ、全国で1771万羽が殺処分対象となったが、最近の県の状況は改善されつつあると強調した。松尾氏は「特に採卵鶏を飼育している農家への影響が大きい」と指摘し、より強固な防疫体制の確立を求めた。
さらに、長崎空港の国際線再開に関する質疑も行われた。業務連携協定の結びつきにより新路線開設を推進する意向が示され、その他の観光誘致や戦略的行動も被る形で行われた。市長の園田裕史氏は「多国籍観光客を迎え入れ、地域活性化に繋げたい」との意向を述べた。
次に、新型コロナウイルス感染症についての最新の状況も議論された。我が市の福祉保健部長は、秋からのワクチン接種計画に関する詳細を明らかにし、また接種方法など柔軟な対応が求められていると述べた。そして、インフルエンザのワクチン接種時の対策も促され、民間医療機関と連携し、感染防止活動の重要性が再認識された。
さらに、田中秀和議員からは帯状疱疹ワクチンへの助成を求める声も上がり、実施状況の確認とともに、ワクチン接種の普及が求められていることが指摘された。市民生活の安定と健康確保を目指し、市は今後も監視と支援に努める必要がある。