令和5年5月9日、飯田市議会で全員協議会が開催された。
この会議では、正副議長選挙に立候補する議員による所信表明が行われた。
はじめに、議長候補の熊谷泰人議員が演説を行い、自身の議会活動におけるスタンスを明らかにした。熊谷議員は「市民の声、地域の声を聞き、学び、実行する」をスローガンに掲げて議員活動を続けてきたとし、市民意識の反映不足を最大の課題に挙げた。
そのうえで議会改革を進め、議会活動が住民福祉向上に直結することを強調した。具体的には、広報広聴の強化や地域課題への取り組み、監視機能の強化に意欲を見せた。特に「こども基本法第11条」に基づき、子供を含めた市民の意見を尊重することが重要であると述べた。
続いて副議長候補の竹村圭史議員が登壇した。竹村議員は、議長の補佐としての責任の重さを認識しつつ、政策サイクルの円滑化を目指す考えを表明した。新型コロナウイルス感染症の影響が収束し、再出発の機会が得られた今、政策を進める準備が整ったと語った。
また、予算決算委員会の充実も課題に挙げ、「若い委員会」としての成長を願っていると語った。具体的には、財源分析や議案審議の日程調整を行い、評価の仕組みを強化する方針を示した。竹村議員は全議員や執行機関との協力を求め、議会としての取り組みを促進する意向を強調した。
両候補からの所信表明は、市民の意見をいかに反映させ、地域課題の解決に取り組むかが焦点となった。
この後、正副議長選挙が本会議で行われる予定であり、議会は新たなリーダーシップに期待が寄せられている。