令和5年3月6日に開催された茅野市議会では、様々な議題が取り上げられた。本稿では、特に新公共交通における交通弱者への対応や市民力向上のための公民館の役割について深堀りする。
新公共交通における交通弱者への対応については、木村かほり議員が疑問点を提示した。特に、AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」において、高齢者や障害者、子どもたちが自分で予約できない状況にある中、代理予約や福祉分野に関する検討の必要性を求めた。これに対し、市長の今井敦氏は、登録や予約の仕組みについて説明を行った。スマートフォンを持たない方への配慮が必要であることを認識し、代理予約を通じた対応を進めていると述べた。
次に、市民力向上のための公民館の役割についても議論が交わされた。木村かほり議員は、近年の公民館の取組の重要性を強調し、多様な交流の場や学ぶ機会が市民活動につながると訴えた。教育長の山田利幸氏は、社会教育法に基づいて地域活動を支援する役割があるとし、地域のニーズに応じて活動を展開する姿勢を示した。さらに、講座の増加や地域の歴史・文化に関する学びの推進などが進められていることを報告した。
また、子育てを支援する施策が数多く提案されている中、行政としても伴走型相談支援や産後ドゥーラの体制を強化していく方針を立てている。また、高齢者の囲い込みや単身世帯の問題も取り上げられ、地域の助け合いといった視点が今後の重要な課題であることが再確認された。
議会では、さらなる施策の継続や見直しが行われることが求められており、市民サービスの向上に向けた市及び議会の取り組みが強調されていた。地域の活力を維持するためにも、今後もこれらの活動や施策が活発に進められることが期待される。