令和元年９月の茅野市議会では、様々な重要な議題が取り上げられた。中でも、農業政策や観光地のバリアフリー化、子育て支援事業の現状など、市民生活に深く関わる内容が中心となった。
吉田基之議員による農業政策に関する質問では、茅野市の農業振興ビジョンに基づく政策強化への期待が示された。特に、遊休農地の活用や新規就農者の受け入れ体制についての質問があり、今井敦市長は「集落営農組織の育成や個々の農家への支援を通じて、地域の農業を守っていく」と強調した。
また、国際スケートセンターに関する質問では、施設の老朽化問題が取り上げられた。机博文議員がスケートセンターの維持に向けた備品整備について質問し、市長は「国際競技にも使用できる水準を維持しつつ、段階的に改修を行っていく方針」と述べた。特に、路盤の不陸整正や選手控室の改善が急務であるとされ、予算確保が課題になるとの見解が示された。
さらに、茅野市内のバリアフリー化については、木村かほり議員が提起した。市の観光施設が障害者や高齢者に配慮しているかという問いかけに対し、市は改善の余地があることを認めた。特に新たな観光施設設置時には、専門家の意見を積極的に取り入れる必要性があると指摘された。
サポートルームに関しても注意が向けられ、中学生の利用状況やさらなる支援体制について議論が交わされた。教育長は、「サポートルームは多様な学びの場として重要な役割を果たしている」と述べつつ、今後の整備についても前向きな姿勢を示した。
また、子育て支援における情報共有の方法や、地域との連携の必要性についても前回同様話題に上がった。エコロジーや地域活性化の観点から、子育て世代への情報提供の必要性が認識された。