令和2年3月4日に行われた茅野市議会では、各議員から様々な重要な課題が取り上げられた。
特に、伊藤正陽議員によるJR茅野駅の周辺整備についての指摘が目立つ。市長の今井敦氏は、この問題について、駅の機能を整備するための実態調査を進め、地域住民の声を反映させる重要性を強調した。利用者からの意見をもとに、西口のリニューアル基本計画策定が進められているという。
また、高齢者の健康づくりに関する施策も議論され、伊藤玲子議員が認知症対策の強化を求めた。「認知症は誰もがなる可能性があり、地域で共生できる環境を整えることが重要である」との発言が響く。市長は、今後の取り組みとして地域福祉計画を推進すると述べ、床に敷く工作などによる健康促進や、認知症初期集中支援チームの活動の拡充に意欲を示した。
さらに、ボランティア制度や市民による運動参加を促進し、健康寿命の延伸を目指す施策が提案されている。市は特に子どもたちの体力向上を重要視しており、小中学校での運動推進プログラムの拡充を図り、55%の健診受診率の達成を目指す意向も示した。
また、人口減少対策に関しても触れられ、交流人口の増加や企業の誘致を進めることが提起された。市民が安心して暮らせる環境整備が必要であり、地域の魅力を向上させるための施策が不可欠である。