茅野市議会が令和3年3月3日に開催された。感染症対策として、すべての議員はマスクを着用して参加した。
この定例会では、市道路線の認定と廃止を含む複数の議案が審議された。特に、議案第3号の市道路線認定についての質疑は行われず、経済建設委員会に付託される運びとなった。
議案第4号および第5号も同様に、各々の道路の廃止についての質疑は行われなかった。これらの議案も経済建設委員会に付託された。次に、議案第7号では、茅野市永明寺山公園墓地条例の改正が議題に上がったが、質疑はなかった。
議案第8号では、茅野市職員定数条例に関する改正案が提案された。伊藤正陽議員は、職員の定数を減らすことに対し、実際の業務を考慮すると体制が不足しているのではないかと懸念を表明した。これに対し、総務部長の伊藤弘通氏は、財政の健全性を維持するために定数制限が必要であると説明した。
また、議案第9号では特別職の職員給与に関する条例の扱いが取り上げられた。小尾一郎議員が審議会の意見を求めたのに対し、総務部長は、条例に基づき審議会の意見を参考にすると述べた。その上で、今井敦市長は、不十分な財政状況から市民に我慢を求める姿勢を示し、削減された手当の扱いについても説明した。
コロナウイルスの影響を受け市の財政が圧迫されている中で、今井市長は、身を切る姿勢を示すことで、市民とともに行財政改革に取り組む覚悟を伝えた。また、長期的な視点から市民サービスの維持を図る重要性も強調された。市長の姿勢に対し議員からは様々な意見が出たものの、彼は厳しい財政状況が続くとしつつも、未来への投資を模索する必要性を述べた。
予算の適正化や公平性についての意見は多様であり、今後の議論が注目される。最終的に、議事は15の議案が委員会付託される形で散会した。