令和6年3月定例会が令和6年2月22日午後2時に茅野市議会で開会された。
議会では数多くの議題が取り上げられ、市長の今井敦氏の挨拶に始まり、重要な公共交通や災害対応策に関する質問が行われた。特に、公共交通のグランドデザインが再構築されることが提案され、佐々木美智子議員はこの重要性を強調した。佐々木議員は、「このタイミングでグランドデザインを再構築することについて、どうお考えか」と市長に問いかけた。
市長は、「この提案は、茅野市が将来に渡って持続可能で魅力的な公共交通を実現するための第一歩」と述べ、前向きな姿勢を示した。また、災害時の広域連携についても議論がなされ、梯泰弘議員は、各地域との共同作業の重要性を訴えた。
両角直樹議員は、大規模地震への備えに関して質問し、具体的には「災害に対する訓練や避難所の環境改善の進捗状況」について確認を求めた。市長は、「福祉避難所を含む全ての避難所の環境整備を優先的に進め、ライフラインの強化にも取り組んでいる」と回答した。
また、学校給食制度に関しても多くの質疑がなされ、教育長との対話を通じて、「食材の地産地消」や「給食費の保護者負担」について具体的な施策が提案された。伊藤勝議員は、「学校給食の意義や今後の改善点についてお聞きしたい」と述べ、生活費の負担軽減とともに地元食材の活用を推進すべきという意見が示された。
さらに、会計年度任用職員についての議論も展開された。望月克治議員は、「処遇改善を図るためには、具体的な数字を挙げての取り組みが不可欠」と強調した。市長は、「今後の職員の採用や待遇改善に対する青写真を明確にし、透明性を持たせることが重要」と再確認した。
今回の議会では、全ての議案に対し市長が積極的に目を向け、対策を進める姿勢が見られた。市民の声をしっかりと受け止めながら、実効性のある施策の実現を目指す姿勢が示された。しかし、課題は多く、特に災害時の対応や学校給食の改善、職員の処遇に関しては、引き続き注視する必要があるといえそうだ。