令和元年6月の茅野市議会定例会は、今井敦新市長が就任後初めての一般質問を行った。市の将来に関わる数々の質問が議会で取り上げられ、市民の関心が高まる中、新市長の方針が注目されている。
最初の質問は、「新市長の市政に対する考え」について、14番の伊藤玲子氏からのものであった。伊藤氏は、市長選での公約を踏まえた市政方針について問うた。これに対して今井市長は、「歴代市長が引き継いできた公民協働のまちづくりを充実させ、対話を重視する施策を進めていく」と強調した。また、投票率の低下や市民との協働の促進についても触れ、市政に対する意見を真摯に受け止めるとしている。
次に、子ども達を守る取り組みや、新市長が目指すまちづくりに関する議論が行われた。教育長は、地域の見守り活動や学校の安全対策の実施を語り、その重要性を訴えた。
さらに、消防団や消防協力隊の役割についての質問があり、特に災害時の対応力の強化が求められる。また、今井市長の行政経営に対する意志についての質問も行われ、新市長は「市民の安全・安心を第一にし、しっかりとした医療体制の構築を目指す」と語った。
しかし、市長の施策には賛否が分かれる場面もあり、具体的な手法についてはさらなる検討が求められている。特に、茅野市が多様な団体との連携を図る中で、新たな取り組みが必要とされると強調された。
最後に、骨髄バンクのドナー登録推進について、議員からも活発な意見が出され、茅野市の医療政策についての懸念も示された。加えて、今井市長が推進する地域貢献のための取り組みについても、様々な意見が交わされた。
市政運営に対する市民の期待は高まるが、実行に移すためには多くの協力と創意工夫が求められる。新市長には、しっかりとしたビジョンをもって、まちの未来を導く舵取りを期待したい。