令和2年7月28日、茅野市議会第2回臨時会が開かれ、重要な議案が審議された。
市長である今井敦氏は、豪雨による被害と新型コロナウイルスの影響について言及した。特に、梅雨前線による大雨が九州地方を中心に記録的な降水量をもたらし、全国で80人以上が亡くなったことを受け、市民への心遣いを示し、被害への対策が急務であると強調した。
また、今井市長は新型コロナウイルスの感染状況にも触れ、特に東京都を中心に感染者が急増していることを憂慮し、市民にはマスク着用や基本的な感染防止策を維持するよう訴えた。今回の補正予算は、これらの脅威に立ち向かうための施策に充てられる。
議案第40号、令和2年度茅野市一般会計補正予算(第4号)には、歳入と歳出それぞれに3億7766万5000円が追加され、予算総額は323億2923万円になる。主な歳出項目としては、地域創生推進事業に関する計画策定委託料や、遠隔医療機器の購入が含まれる。また、A Iオンデマンド技術を活用した新しい公共交通の試験運行を支えるための費用も提案されている。
予算決算委員長の矢島正恒氏は、審査結果を報告し、委員会での質疑は行わず、全員一致での可決を促した。これに対し、出席をしていた議員たちも賛同し、無事に採決は終了した。それにより、市の施策に対する支援が確定した。
今井市長は、続いて今後の展望について語った。夏の観光シーズンを控え、地域経済の復興に向けた取り組みが重要であると認識している。市では「ちの割」などの観光誘客事業が展開され、県内外からの来訪者を期待しているとのこと。
最後に、議会の閉会挨拶では、地域を元気にするイベントの開催を検討していることに触れ、市民の生活を少しでも明るくするための努力が続くことが示唆された。