茅野市の議会において、様々な社会問題に対する充実した施策が鋭く問われる会議が行われた。
各議員は影響力のある質問を通じて、現在直面する問題への対応を強く求めた。特に、伊藤正博議員は「茅野市のまちづくりの進め方」で、市民と行政の協働によるパートナーシップの重要性を指摘した。市長の今井敦氏はこれに対して、今後のまちづくりでは市民参加の体制をさらに強化する必要があると応じた。
また、高齢者世帯の見守りに関する竹内巧議員の質問では、その体制や支援の在り方について評価を求められた。夕方の報告によれば、民生児童委員の役割が大きい中で、地域のつながりの希薄化という問題も意識されている。この点について市側は、地域の人々の協力を得つつ、各既存の支援体制の強化に努める方針を表明した。
さらに、子どもたちの貧困に関する戦略の必要性も強調された。伊藤玲子議員は、全国的にも貧困の連鎖を断ち切るために、教育と支援体制の強化が不可欠であると述べ、具体的な対策について質問した。市は、全庁的な取り組みと共に、地域の福祉資源を有効に活用していく計画を持つことを明示した。
また、食品ロス問題についての長田近夫議員の指摘では、市内の食品廃棄物の現状が報告された。前年比で見れば、少しの改善は見られるものの、依然として相当量が廃棄されている。これに対し、市長は食品ロス削減のための施策を進めることを約束した。