令和5年6月20日、茅野市議会は第3号の会議を開いた。最初に霧ヶ峰・車山の大規模林野火災に対する茅野市の対応について、5番議員の渋澤務が一般質問を行った。
この火災は令和5年5月に発生し、多くの組織による消火活動が行われ、幸いにも人や建物への被害はなかったと、市長の今井敦は報告した。特に消防団の活動が際立ち、地域住民や消防団、自治体の協力が重要であったことが強調された。
次に、竹内巧議員が市民益に繋がる脱炭素政策の推進について質問した。市が導入した太陽光発電設備への補助金実施状況について質問があり、予算額に対して申請件数が少なかった理由として、制度の周知不足が指摘された。市長は今後、より積極的な広報を通じて申請者の増加を目指す方針を示した。
その後、望月克治議員により「のらざあ」の改善について質問があり、予約システムや運行エリアの拡大に向けた具体的な計画の詳細が問われた。市長は協議の場を設ける意向を示し、利用者からのフィードバックを重視していることを語った。
さらに、郷土とともに暮らす人たちのための行政対応として、梯泰弘議員が少子化の傾向について言及した。出生者数の減少が続く中、茅野市従来の強みを活かし、新しい施策を講じる必要があると述べた。市長は特に安全で安心して子育てができる環境作りに注力し、他の市町と連携しながら取り組みを進めていると強調した。
最後に、両角実晃議員が運動公園の施設整備に関する質問を行った。本公園の施設は老朽化が進んでおり、実施される計画や課題について答弁があった。市は今後中長期的視点で施設の整備や改修について実行可能なプランを策定する必要があることを認識している。
質疑の結果、各議員は防災と健康、環境課題に関する政策の展開を引き続き注視していく方針を示した。今後の取り組みについて市民と連携を強化し、より良い政策を推進していくことの重要性が確認され、議論は活発化した。