令和3年6月16日、与謝野町議会は第102回定例会を開催した。重点議題である補正予算が無事に可決されたことで、町の今後の財政運営への影響が懸念される。
まず、日程第1の議案第75号「令和3年度与謝野町下水道特別会計補正予算(第1号)」が審議された。下村隆夫議員は、公共下水道事業における地方債の増加について質問し、町長の見解を求めた。
下村議員は、京都府の料金体系に疑問を呈し、その差異が北部地域に及ぼす影響を指摘した。町長、山添藤真氏は、料金体系の均一化を目指して京都府と協議していることを示し、引き続き府へ対応を求める考えを強調した。下村議員はさらに、過疎地域としての立場を踏まえた減免措置の必要性を訴えた。
次に、日程第2の議案第76号「令和3年度与謝野町農業集落排水特別会計補正予算(第1号)」が審議され、質疑は行われず、原案通り可決された。議案第77号「令和3年度与謝野町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」、議案第78号「令和3年度与謝野町水道事業会計補正予算(第1号)」も、いずれも質疑も討論もなく原案通り可決された。
日程第5と第6では、与謝野町教育委員会教育長及び教育委員の任命議案が提案された。どちらも異議なく可決され、議会の支持を受けたことが伺える。特に、塩見定生教育長の再任は教育行政への期待の表れとも言える。
また、議員派遣の件についても異議無く決議され、当地の議会の活動がより良い方向に進むことが期待される。会期中は議会の重要性を再確認する内容となり、町民との対話が重視される姿勢が示された。議会の議長は、複数の重要課題に積極的に取り組むことの重要性を述べ、住民生活の向上に向けた努力が求められると言及した。