令和2年3月19日、与謝野町議会が開催され、令和元年度の各種会計補正予算に関する議案が審議された。
重要な議案の一つである一般会計補正予算について、河邉新太郎議員は、クアハウス岩滝の運営に関する懸念を表明した。このプロジェクトは昨年の臨時会で大規模な予算が否決されたため、工事の遅延が問題視されており、オープン予定日に間に合うのかが焦点となった。彼は、「設備が完全にクリアになるのか、まだ不十分な状態でのオープンになるのか」と質問し、町側の対応について疑問を呈した。
これに対し、観光交流課長の谷口義明氏は、試運転が正常に行われている旨を報告した。とはいえ、新型コロナウイルスの影響で備品の納入が遅れる可能性もあると述べた。河邉議員は、特に町民からの期待が大きいプロジェクトであるため、トラブルがないことを強調した。町側は、今後も計画的に整備を進めることを約束している。
また、下水道特別会計の補正予算についても質疑が行われた。杉上忠義議員は、繰出金の安定性に懸念を示し、町の財政健全化に向けた取り組みが求められると述べた。小池企画財政課長は、「下水道事業がピークを迎えつつあり、今後の負担についての見通しを明確にする必要がある」と答えた。
今回の会議では、農商工連携や六次産業化の施策についても議論された。担当課は、実施がゼロだったことからその要因を反省し、次年度への改善策を誓った。町長の山添藤真氏は、農商工連携が町の経済発展に重要であると強調し、これからも取り組みを進めていく考えを示した。
最後に、与謝野町土地改良事業についての条例改正が提案され、農業者にとって有利な融資制度の利用が可能になるよう法令追加がなされた。議会内での活発な議論の結果、各議案は原案通り承認された。