令和元年9月19日、与謝野町議会が開かれ、令和元年度の水道事業会計補正予算などが議題に挙げられた。
今回の会議では、特に水道事業の補正予算に関する議論が注目された。議員が指摘した点として、山崎政史議員は、包括委託の内容が京都府の水道事業一本化に関連しているのではないかと懸念を示した。
この質問に対し、上下水道課長の山添雅男氏は、京都府の水道グランドデザインに基づき、今後の基盤強化を目指し、同事業の実施が行われていると説明した。具体的には、滑らかな流通と持続可能な水道事業の形態を模索しているとのことだった。
また、杉上忠義議員も、広域化に伴う料金統一の懸念を挙げ、他市町の老朽管更新費用を負担する可能性について警鐘を鳴らした。これに対し、山添町長は、住民にとっての不利益が生じないように努める意向を強調した。また、議会の議決を経なければ、料金統一には進まないと明言している。
同議会では水道事業の民営化についても話し合われ、永島洋視議員は、町民情報が民間に流出する懸念を述べた。水道料金に関するデータが適切に管理されなければ、町民の信頼を失う可能性があり、慎重な姿勢が求められるとの意見が相次いだ。
さらに、報告として提出された専決処分の旨は、与謝野町の公用車が事故に遭い、過失が町側に100%あったことに対する示談成立についてだった。本件も、町の職員による運転が原因であるため、今後の安全運転の徹底が重要視されている。
このように、議会では様々な観点からの議論が行われており、特に水道事業の今後の運営については町民の理解を得るために、さらなる情報提供と議論が必要であるとの声が多く聞かれた。