令和4年6月8日、与謝野町議会は第109回定例会を招集し、重要な議題が議論された。
会議は、出席議員全員により開会された。宮崎有平議長は、長梅雨を迎えた当地の景観を挨拶に交え、議会が円滑に運営されることを期待した。
また、山添藤真町長は、所信表明を行い、引き続き町政運営を担うことへの感謝を述べた。彼は、特に新型コロナウイルス感染症への対策が最重要であると強調し、地域医療体制の充実や、子育て支援に注力する方針を示した。
特に注目されたのは、与謝野町の子育て支援策である。町長は、妊娠期から育児期に至るまでの包括的な支援体制の整備を進め、経済的負担の軽減策を強調した。新設される「出産準備支援金制度」では、出産準備を希望する家庭に10万円を支給し、子育て環境の向上を図る。
議会では、令和3年度与謝野町一般会計繰越明許費の報告が行われ、27事業における必要な繰越理由が説明された。これには、コロナウイルス影響による設備修繕の遅延や、行政機関の業務での遅れが含まれている。議員からは、これに資する予算の活用を求める質疑が行われた。
また、与謝野町長等政治倫理条例の制定も提案された。この条例は、町政への信頼を確保するため、執行機関が公正な職務を遂行するための倫理基準を設ける狙いがある。山添町長は、これにより町民の利益が最優先されることを強調した。
さらに、与謝野町公共施設等マネジメント推進委員会の設置も進められる。これは公共施設の効率的な管理と将来のマネジメントを計画的に進めるために設立されるもので、地域住民からの意見を反映させる場となると期待されている。
最後に、令和4年度一般会計補正予算の提案に関する説明が行われ、合計で4億343万5,000円の補正予算が示された。主な項目には、コロナ施策や子育て支援が含まれており、町民の生活支援が強調された。議会では、これらの施策が町民生活にどのように寄与するか、今後の審議が重要視されることが確認された。