令和2年3月18日、与謝野町議会では第93回定例会が開かれた。議題は主に令和元年度与謝野町一般会計補正予算(第7号)に関するものである。今回の補正予算は多くの議員からの質疑があり、特にクアハウス岩滝整備事業について多くの意見が集中した。
クアハウス岩滝の整備事業は予算計上時よりも工事費が膨らみ、国庫支出金が当初予想よりも減少したことが影響している。谷口義明観光交流課長は「エレベーター棟やプールの工事に関しては補助が出ないため、予定よりも費用が掛かっている」と述べ、一般財源からの補填が不可避であるとの見解を示した。
また、いじめ防止対策推進事業についても言及され、重い問題として捉えられている。柴田勝久学校教育課長は、町内で起きた重大ないじめ事件を受け、外部からの専門家による調査が必要となっているため、予算の増額を伴う補正が提案されたことを説明した。補正金の大半は、予算に計上されていなかった外部専門家への委託料であり、今後の教育方針に関わる重要な案件として位置づけられている。
さらに、農商工連携・六次産業化推進事業では、当初の見込みを下回り補助金申請者が現れなかったことによる340万円の減額が要因となっていることが指摘された。多田正成議員は「町の要望が実現しない層を意識し、より積極的に事業を推進すべきでだ」と訴えた。
除雪業務についても質疑があり、雪の少なさが影響するかと思われたが、実際には作業委託料が想定よりもかかっているとのことである。業者の契約も影響し、今後どのようにするべきかの見通しが求められた。
最後に、永島洋視議員は広報の情報伝達について問題提起し、住民に向けた充実した説明を求めた。これに対し、役所側は今後の改善を約束した。議会では多様な意見に対し議論が繰り広げられ、重要な補正予算が審議されていることを示す場面が多々見られた。