与謝野町議会は、令和2年度第3回補正予算案を可決した。2020年6月15日の臨時会では、特に新型コロナウイルス感染症対策が大きな焦点となった。
議題の中で、新型コロナ対策事業に計上される予算が約1億3,000万円であり、この資金は町内の様々な事業に用いられる予定だ。小池企画財政課長は「国の補正予算に基づく地方創生臨時交付金を用いた支援策を展開する」と述べ、町民生活を支えていく方針を強調した。
主な支援策として、新型コロナウイルスの影響で困難な状況にある家庭への奨学金貸付が挙げられる。さらに、学校ICT環境整備事業に関しては、濃厚接触を避けつつ効率的な授業を行うための整備が進められ、柴田学校教育課長は「年度内に整備を完了し、来年度から新たな環境での授業を実施したい」と展望を示した。
また、観光振興策に関しても議論がなされた。地域の観光産業がコロナの影響で特に厳しい環境にあり、多田正成議長は「地域経済の回復に向けた施策が求められる」と言及した。多くの議員が観光業の支援を求め、具体的な施策に関心を示している。
この補正予算は、国からの交付金を有効に活用しながら、町民の生活支援や経済活動の再開に向けた重要な一歩と位置付けられている。議員たちからは、町の財政運営と住民のニーズに基づいた施策展開が求められている。