令和6年3月28日に与謝野町議会が行われた定例会で、主に教育関連に関する議案が審議された。
特に注目されるのは、学校給食費の無償化を求める請願書についてである。この請願には、2,000名以上の署名が集められた。請願者は、無償化の実現が子育て世代への支援につながると強調。議会の中では、賛成意見と共に反対意見も相次ぎ、財源の確保などが課題として指摘された。
賛成意見を述べた野村議員は、全国的に無償化が進む中、与謝野町でも実現の必要性を訴えた。彼は、財政的には改善の余地があり、数年内には可能になると述べた。
一方、反対意見では、杉上議員が議会での財政状況の厳しさを挙げ、無償化を優先するための財源確保が不透明であると発言した。野村議員が言うように「物価高騰の影響で親の負担が増しており、無償化は急務である」との主張もあったが、過去の一般会計の見直しや地方交付金の振り分けなどが課題になった。
最終的に、請願第3号のうち小・中学校給食費の無償化については賛成少数で不採択となったが、財源措置の求めに関する部分については、賛成多数で採択される結果となった。同会議は今後、無償化に向けた市民の声を積極的に受け止める姿勢を示しつつ、財政状況を考慮しながら対応していく方針を明らかにした。