令和元年9月、与謝野町議会は定例会を開催し、議員の一般質問が行われた。主要な議題には、新規就農者への補助金や交通安全対策、図書館のあり方が含まれている。
新規就農者に関する質問では、国からの補助金の不透明な状況が取り上げられた。今年度の新規就農者に対し、国の補助金交付が未だ決定されておらず、4名の農業希望者の生活に重大な影響を及ぼしている。議員からは、「国からの支給がない場合、町として代替の補助金を検討することはできないのか」との問いかけがあった。これに対して山添藤真町長は、「国からの補助金が確保されなければ、町独自の支援策を考える必要がある」と応じた。
また、交通安全対策についても議論が交わされた。特に地域住民から見た交通事故の減少に向けた取り組みが強調された。宮崎有平議員から、交通事故を減らす努力としての現行施策や道路標示の整備が求められた。町長は住民の意見を踏まえて、さらなる交通安全対策を講じる姿勢を示した。実際に、町内では歩行者と車両の接触事故が多発しており、ゾーン30などの交通規制の重要性を訴えた。
さらに、図書館のあり方について質問があった。図書館は単なる本の貸し出し場所ではなく、地域住民の情報拠点としても機能しているべきとされており、地域の特徴を生かした運営が求められた。町長は、図書館の重要性に言及し、地域の文化を支えるために必要な環境整備に取り組む意向を示した。特に、図書館を分館と統合することに対し、住民との対話が必要とされ、今後も慎重に議論を進めることを強調した。
与謝野町の今後の施策は、地域住民と行政が協力し、さまざまな課題に向き合っていくことが求められている。特に、新規就農者支援の早急な実施や交通安全対策の強化、さらには図書館の機能を見直すことが重要であると言える。