令和4年9月27日に開催された与謝野町議会では、令和3年度の一般会計決算が認定された。この年は、地方交付税が大きく増加したことにより、一般会計の実質収支が黒字に転じた。
議会では、以前の決算内容への評価がなされつつ、今後の財政運営への不安も入り交じった議論が展開された。杉上議員は、自主財源の依存度が高まりすぎていることを指摘し、今後どのように自主財源を確保するかが重要であると強調した。
山崎議員は、地域の安全を守るための取り組みとして、最近増えている熊の目撃の際の対策を求め、その対応手続きを質した。矢野農林課長は、熊が目撃された場合の対応について一定のマニュアルが整備されていることを述べたが、事故の未然防止に向けたさらなる情報発信が必要であることを認めた。
また、観光振興に資するために進められている实行案の一つとして、重さのある風力発電所の建設が議題に上がった。野村議員は、地域文化と自然環境への影響についての意見を強く述べ、風車の設置に対する与謝野町の立場を厳しく問いただした。山添町長は、意見照会があったことを踏まえ、周辺地域への影響を考慮しつつ、慎重に進める方針を示した。
このように、議会の質疑は地域の現状や未来に向けた展望を求めるものが多く、今後の運営方針や施策が注目されている。特に、地域交通の確保や環境保全への意識は、今後の町の発展に重要な影響を与える。
自治体が住民の信頼を得るためには、適切な施策を持って住民生活に寄与していく必要がある。この点を踏まえ、与謝野町は多様な気候変動対策を進め、住民が安心して暮らせる地域づくりを進めていく意向だ。