令和2年9月15日、与謝野町議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。主な議題にはSL車両移設に関する四者会議の進展、文化財を活用したまちづくりが盛り込まれた。特に注目されたのは、SL車両要望に関する議論で、杉上忠義議員がこれを問い質し、町長との連携を求めた。杉上議員は「四者会議が進展しない理由を問う」と述べ、地域文化の向上や観光振興のために町の積極的な関与が必要であると強調した。
町長の山添藤真氏は、昨年の6月に京都府庁に向けて行った報告が影響していることを指摘したが、実際の進展は乏しいと認め、協議の進捗を促進する必要があると述べた。松上議員は、本町の文化財保護法を引用し、地域の宝を保存する重要性を訴えた。
またCOVID-19に関連し、教育長は「州内の感染状況は依然深刻であり、教育活動へ影響を及ぼしている」と述べた。町の教育現場では、感染防止策を講じた上で授業を再開したものの、今後の状況に注意を要すると強調した。さらに、避難所における感染防止対策についても再確認され、訓練や指針の改訂が進められている。
会議の最後には地域経済や治安維持への職務についても議論が交わされた。町のリーダーたちは、地域全体を支える新たな施策が必要であることを確認し、住民参加や職員のモチベーションの向上を図る方針を掲げた。今後の町の発展には、地域資源の有効活用と適切な財政計画が鍵となることが再認識された。