与謝野町議会定例会は令和5年6月14日に開催され、重要な議案が審議された。
会議では、まず「与謝野町税条例の一部改正について」が議題となった。この議案に対しては、日本共産党議員団を代表して反対討論が行われた。永島洋視議員は、これが住民税の負担増をもたらすものであり、特に森林環境税の導入が国民に過度な負担を強いることに懸念を示した。「森林環境譲与税が含まれた議案として反対を表明する」と述べた。
採決の結果、議案は原案通り可決された。
次に「与謝野町消防団第2分団車庫詰所新築建築工事請負契約の締結について」を議題とし、質疑はなく賛成多数で可決。続けて「城山公園テニスコート屋外照明設備改修工事請負契約の締結について」も同様に賛成多数で可決された。
また、令和5年度一般会計補正予算の議案が上程された。高岡伸明議員は補正予算の中での予約型乗合交通運行事業補助金について質問した。予算には地域交通の利用促進が含まれているが、医療センター行きの直行便の要望が強いため、その実現の可能性を問う声が上がった。
最終的な議題として挙げられたのは、「物価高騰対策生活者支援事業」などの様々な支援策であった。永島洋視議員は、農業者への支援事業として、燃料費支援が盛り込まれたことを評価した一方で、この施策の適用が限られた件数であることを指摘し、広く町民が利用できるような施策にする必要性を訴えた。
また、アベリスツイス交流事業参加負担金についても意見が交わされた。負担金を下げて、より多くの子どもが参加できる条件を整えるべきだとの声が上がった。特に、国際的視点を持った人材育成が重要であり、そのために事業の見直しが求められている。
町長は、財政についての認識を共有し、町民にとって分かりやすい行政運営が重要であると述べた。そこで、町の財政状況も考慮しつつ、施策の進行を図る考えを示した。必要な今後の議論は、公共交通の再編のような重要事項に結びつくことが期待されている。