令和5年6月12日、与謝野町議会第115回定例会が開催され、様々な議題が議論された。その中で特に注目を集めたのは、帯状疱疹ワクチン接種費用補助の可能性についての質疑である。高額な斡旋で接種したくても隙間のある町民にとって、助成の必要性は大きいと懸念されている。
帯状疱疹は多くの高齢者に影響を与える病であり、発症率は非常に高い。この点にお于や注目し、議員たちは接種費用助成を求めた。町長、山添藤真氏は、現状では任意接種として全額自己負担であると説明し、助成制度の導入については、国の動向を見極めつつ推進する考えを示した。
さらに、交通弱者の移動に関する質疑も行われた。町の交通システムについては、住民が利用しやすい持続可能な公共交通の確立が求められている中、予約型の乗合交通制度の導入が確認された。公共交通会議では、これに向けた計画が進行中で、10月2日からの実証運行開始が予定されている。住民からは期待の声が聞かれる一方で、実際に住民のニーズに応えられるのかが焦点となっている。
三つ目の話題である認定こども園の設置に関しては、野田川地域における建設予定地が未定であることが指摘された。町長は慎重に進める意向を表明したが、早急に具体的な進捗報告が求められている。
最後に、機構改革に関する質疑も行われ、新たな体制が機能することで職員の業務理解が進むことが望まれたが、町長はまだ課題が残るとの認識を示した。職員とのさらなるコミュニケーションを強化する必要性が確認された。町民生活にどのような形で具体的に実をもたらすのか、今後の成果が期待される。