令和4年12月19日、与謝野町議会は第112回定例会を開催した。
今回の会議では、特に専決処分に関する報告が中心となった。最初に、山添藤真町長が報告第8号として、与謝野町の公用車による交通事故の示談について説明を行った。この事故は、公務のために後退中の公用車が相手方の走行中の車両に接触したもので、町の過失割合は70%となったという。また、事故により相手方に対し約8万2千円の支払いが決定しており、町内での運転の際にはさらに安全運転に努める必要があると強調した。
同様に、報告第9号として、山添町長が学校用務員が草刈り作業中に起きた事故についても言及した。この事故では、飛ばされた小石が軽自動車のフロントガラスを破損させ、本町の過失割合は100%とされ、約12万9千千円の損害賠償が必要とされた。特に教訓として、草刈り作業における飛び石対策を徹底する必要があると指摘された。
続く日程では、令和4年度一般会計の補正予算についての説明があった。この補正予算は、歳出と歳入それぞれに600万円を追加する内容であり、総額は123億3,242万5,000円となった。これは新設課にかかる経費や総務管理費に関連するもので、議会内でも特に質問等は無かったことが確認された。
さらに、議題として提出されたインボイス制度に関する意見書案は、多くの議員に支持され、可決された。この意見書では、新型コロナウイルス感染症の影響や物価高騰の中でインボイス制度の実施が経済活動への懸念を招くものであることが示され、実施の延期や見直しが求められた。特に小規模事業者や高齢者に大きな負担を強いる制度となる可能性があることから、再考を求める声が多かった。
最後に、議長の宮崎有平より本定例会の閉会を宣言し、町長からは再発防止策が強調される中で、職員の意識向上や事故防止を促す発言がなされた。議会は効率的に意見をまとめ、地域に根差した施策を進める必要性について再確認した。